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コピー商品とモノグラムの話 ルイ・ヴィトン 2

 だいぶ質が良く(?)なりました、モノグラムのコピー商品。今回はプチノエ。



 お持込はプチノエ。ヴィトンの定番商品、巾着型バッグの小さいほうです。やはりひと目見た瞬間「ん?違うな」の警戒モードに入りました。
モノグラムのトアル地やロゴのプリントはよくできてます。なんとも文章では説明できない「目で見た感触」が正規品とは微妙に違うのですが、これなら一般の方を十分だませる範囲です。
 しかし今回驚いたのは、ヌメ革。質が格段に向上してます。露店やフリマで販売されている粗悪品のような、「いかにも」的な素材ではなく、ただその部分だけを見たら正規品の革と何ら変わらない質感と色。ステッチが直線的に縫われていることを除けば、ステッチのためにコンパスで引かれたガイドラインも含めて正規品に近い出来です。バッグ上部の革紐を通すハトメや、ショルダーの付け根の鋲に打たれている刻印も、以前に較べてきれいになってます。思わず「金かかってるなぁ」と唸ってしまいました。

 でもやっぱりコピー。私たちから見れば全体から受ける印象がなんかおかしい。各金具の光り方も全然違う。メッキの光り方です。ハトメの LOUIS VUITTON の文字があっち向いてたりこっち向いてたり。ルーペで見ると鋲の刻印も雑。以前お話したヴェルニのバッグのように、ヌメ革の断面の保護塗りも、それらしい色を雑に塗ってあるだけ。バッグ上部のパイピングは継ぎ目がきちっと重なってない。細かく見るとぼろぼろです。しかもバッグ内側にはファスナーポケットが。そんなもの正規品にはない。(だけどあったら便利なのに。これは使いやすそう)

 「えーっ!海外行った人に買って来てもらったのに!。あっ、どーしよー、これとは別にヴェルニも頼んでるのに、おんなじとこで買ってたとしたらもしかしてぇっ!、お金払わんとこ」
といって帰られました。



 今回のプチノエは、もうひとつ決定的な違いがありました。あんまりこんなこと言うとまずいんでしょうが今回はご紹介。

 もし、お手持ちにプチノエをお持ちなら、正面から見て下さい。革紐を緩めて、バッグの口をめいっぱい広げてください。紐を通すハトメ、横に6つ並んでますよね。右から3つ目のハトメと左から3つ目のハトメとのちょうど真ん中に縦に線を引く。ここがバッグの中心線ですね。ここでモノグラムのプリントを見てください。LVマーク、その中心線上にありますか?

ないでしょ。ちょっと左にずれてるでしょ。
ルイ・ヴィトンって、モノグラムが必ず左右対称になるように生地を使うんですが、ノエとプチノエは例外なんです。

 なぜかというと、中心線にLVマークを持ってくると、ショルダーからつながった左右のヌメ革のところで、モノグラムの手裏剣マーク(お花のマークです。私は手裏剣と呼んでます)が半分隠れるレイアウトになってしまうからなんです。
だから正規品はLVマークが中心線上にない。だけど今回のプチノエは、中心線上にLVマークがあった。コピー業者は「モノグラムは左右対称」しか頭になかったんでしょう。



 モノグラムに関しては、こんなお話も。
ルイ・ヴィトン・ジャパン発行の商品カタログの写真と実際の商品で、モノグラムの柄の使い方が違うものがいくつかあるのにお気づきですか?

「カタログではLVマークが中心に来てるのに、実際はお花マークが真ん中にある!」(またはその逆)という商品、探すと結構あります。超定番のあのバッグ、個性的フォルムのあのバッグ。ちっちゃいあのバッグ。まだありますよ。
「カタログと柄が一緒なら本物」という鑑定法も必ず正しいとはいえない
ということです。
(今回のお話のプチノエは、カタログでもLVマークが中心線上にはありません)

あなたはいくつ見つけました?