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コピー商品のお話 <ヴェルニのお財布>

最近良く出回っています、ヴェルニのコピー。今回はお財布です。



ご存知のように、ヴェルニラインにはお財布は3点しかありません。注※
(以下のデータはルイ・ヴィトンジャパン2001年版のカタログより)

1.周囲がファスナーで、9センチ×11.5センチ、札入れ+コイン入れにカードポケットが2枚分の折財布、M91015ブルーム。この商品の色はソフトベージュのみです。(昨年までは5色展開) 定価\44,000。

2.これもまた周囲がファスナーで、ブルームよりも大きめ17.5センチ×10センチ、カードポケットは5枚分+スリットポケット、札入れ+ファスナーつきのコイン入れのお財布、M91127エルドリッジ。この商品はブロンズのみです。今年のカタログから登場。定価\55,000。

3.もう1点は、8センチ×10センチ、カード用ポケットはあるもののほとんどコインパースのようなラドロー。この商品の色展開はM91090レッド、M91160ソフトベージュ、M91161シルバーグレー、そしてM91162ブロンズ、の4色。これもカタログに載ったのは今年から。定価\29,000。

そこで今回のお持込商品ですが。

「シルバーグレーの3つ折財布」
はい、すでにこの時点でアウトです。そんな商品ありません。※

でも一応細かく見てみましょう。

この商品、とてもうまく作られていました。
形はモノグラムのM61200という型番のものを参考に作られています。
スナップ付きの3つ折りで、6枚分のカードケースと中央にかぶせ付きのコイン入れがあります。内側のスナップ下にはLOUIS VUITTON made in France の刻印。この刻印は他の本物のものと較べて大きめでした。札入れ内側の右上にはご丁寧に製造国・年月刻印まで。
本物のエナメルとは違い、たぶん表面の素材はビニールだろうと思いますが、どっしりとした重みがあり、中のステッチも丁寧で、グレーの内張りも質感がよく全体的にとてもしっかりとした作りです。スナップの刻印もぱっと見はきれいに押されています。
(写真を撮らせていただかなかったのは失敗ですね)

しかし、表面のLVマークの型押しは力が不均等で甘く、ルーペでスナップの刻印を見ると本物よりも線が細く、と言うよりこれも押しが甘くて雑です。製造国・年月刻印もありえない数字です。刻印は「M1 0818」、1988年1月製造のヴェルニなんてあるわけがありません。
(ヴィトンの刻印のお話「いろんなパターンと読み方について」は次の機会に。)

形や大きさ、たぶん使いやすかっただろうとは思います。それにこれほどしっかりとした作りならば、疑いもなく本物であると思っておられたのも理解できます。

お客様は結果を聞いて「うっそー!?」でしたが、
実は次の話を聞いて私はもっと「うっそぉぉぉぉ!!!!」

当店に持ち込まれる前に、別のリサイクルのお店に買取り査定に行かれていて、
なんと、そこでは2万円で買い取ると言われていた!
ほ、本物じゃないのに!


びっくりたまげました。
質屋さんなんかが、持ち込まれたコピー商品を「勉強用に」と千円程度で買取り、仲間内の勉強会で使った後で廃棄処分する、ということは時々ありますが、2万円という買取り価格から判断すると、そのお店の方はこれを本物だと思っておられたようです。
勉強不足もはなはだしい。
ということは、そのお店ではブランド品のコピーを売っている可能性もある、と。
しかも店主は、このヴェルニの財布のような基本的知識もない、と。


リサイクルショップの信頼性を落とし、しかもコピーの流通に手を貸すようなモンです。
そんなことでいいわけありません。あきれ返ってふらふらになりました。



インターネットの掲示板では、「私の買ったバッグ、ここがこれこれこうなんですが本物でしょうか」という質問が後を絶たない。
買い物サイトの「共同購入」で大量にブランド品を販売しているインポートショップの中には、明らかに疑わしい商品を扱う業者もいくつかある。
ネットオークションでは堂々とコピー商品が流通している。

利権の生まれるところに必ず裏稼業が存在するのは世の中の道理ですが、直営店以外でも皆さんが安心してブランド品を購入できる、そんな世の中は来ないもんでしょうか。



※ 追記
2001.9現在、以下3点の新作財布を確認しています。
モノグラムのM61652(両面財布)と同型の財布
モノグラムのM61215(3つ折りでペン挿しの付いた財布)と同型の財布

モノグラムのM61725(ファスナーつき財布)と同型の財布

さらに追記
今はいろんな型番のお財布がいっぱいです。マテリアルもいっぱい。
お気に入りのお財布で楽しくお買い物しましょう!